mikami lab.@名古屋大学 大学院環境学研究科 環境政策論講座

名古屋大学大学院環境学研究科 環境政策論講座の三上直之のサイトです。2023年10月に北海道大学から現所属に異動しました。

仕掛人の戦略から考えるWWViewsとのつきあい方(2016年2月23日、国立環境研究所での講演)

(この講演の経緯については、このブログ内の別の記事に書きましたので、ご参照ください。)本日はこの大変貴重な機会にお招きいただき、ありがとうございました。今朝は6時半頃に自宅を出て、新千歳空港で8:30発の飛行機に乗り込んだのですが、突然の大雪に…

仕掛人の戦略から考えるWWViewsとのつきあい方

北海道出身の宇宙飛行士である毛利衛さんの「部下」として働く、という貴重な経験を、かつて3年間ほどさせていただいたことがあります。科学技術振興機構(JST)の科学コミュニケーションセンターにフェロー(要するに非常勤の研究員)として所属していたと…

研究総合大学における全学型公開講座の運営動向

標記のようなタイトルのレポートを、先月出版された『高等教育ジャーナル−高等教育と生涯学習−』(発行・北海道大学高等教育推進機構)23号で発表しました。東京大学や京都大学など、国内の主要な国立総合大学の公開講座担当教職員に直接取材し、他の研究総…

メンバーのページを更新しました

新しい年度になりましたので、研究室のメンバーのページを更新しました。杉山滋郎名誉教授が退職され、遠藤恭平さん、小松美由起さんが修士課程を修了しました。また三上の担当では、櫻木正彦さん、岡本明子さんがCoSTEP研修科を修了しました。修士課程には…

杉山滋郎先生のご退職によせて

当研究室の杉山滋郎(すぎやま・しげお)特任教授は、本日をもって北海道大学を退職されます。杉山先生のご専門は近代日本を中心とする科学史や、科学技術コミュニケーション。1950年、富山県高岡市生まれ。東京工業大学理学部を卒業後、東京大学大学院で科…

CoSTEP研修科生を今年も受け入れます

CoSTEP修了生向けのプログラム、研修科の2016年度受講者募集が始まっています。三上は今年も、主担当教員として研修科生を受け入れます。 http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/costep/contents/article/1457/募集要項に、応募者は希望の教員とあらかじめ「…

卒業式こぼればなし

このたび卒業・修了された皆様、論文博士を授与された皆様、改めておめでとうございます。北海道大学の卒業式(学位記授与式)では、その場で実際に学位記をもらえるのは、各学部や研究科・学院の総代の学生のみです。その他多数の学生は、自分の所属する部…

遠藤さん・小松さんが修士課程を修了

きょうは北海道大学の卒業式(学位記授与式)でした*1。当研究室では、遠藤恭平さん・小松美由起さんが、めでたく理学院科学コミュニケーション講座の修士課程を修了しました。遠藤さんは福島工業高専専攻科を卒業後、ここ科学コミュニケーション講座の修士…

木村純先生の退職記念講演会・祝賀会

高等教育研究部門の特任教授で、生涯学習計画研究部(門)長を務められた木村純先生が、今月末で北海道大学を退職されます。木村先生は1995年、高等教育機能開発総合センターが設立された時に助教授として生涯学習計画研究部に着任され、それ以来、約21年間…

ミニ・パブリックスとは何か? 17分でわかる動画はこちら

ミニ・パブリックスとは、無作為抽出などの方法を使って、ある社会の縮図となるよう一般の人たちを十数人から数百人集めて話し合いを行い、その結果を政策決定などに用いる市民参加の手法の総称です。我々の研究室でも、科研費などの助成を受けてこれらの手…

「デュアルユース」と名のつくもの〜科学技術の進展が抱える両義性を再考する〜(公開シンポジウム)

私たちの身の回りにある多くの技術には、軍事・民生の両方の目的で用いられるような両義性があり、科学技術の持つこうした性質は「デュアルユース(dual use)」と呼ばれます。このデュアルユースを主題としたシンポジウムを、来月12日、北大の鈴木章ホール…

志摩市民1500人に「海とまちづくりに関する調査」を行います

昨年春から4年間の計画で、立命館アジア太平洋大学の山下研究室との共同研究「干潟再生事業における住民認識に根ざした新・環境コミュニケーションモデルの構築」*1を行っています。今年度は、沿岸で遊休地となっている農地などを海に戻す干潟再生の事業が5…

修士論文発表会、一般教育演習の懇親会など

昨日2月3日の午後、情報教育館3階の教室で、理学院科学コミュニケーション講座の修士論文発表会がありました。当研究室からは、遠藤恭平さん、小松美由起さんの二人が、先月提出にこぎつけた修士論文の内容を報告しました。CoSTEPのスタッフの方々や論文ゼミ…

「趣味は何か」という質問が苦手な人としてみたい話

突然だが「趣味は何ですか」という質問が苦手である。私も含めて、そういう人は意外と多いのではないかと感じている。本を読むのも、映画を観るのも嫌いではない。むしろ好きな方である。けれども「趣味は読書です」「映画鑑賞です」と言うほどの読書家、映…

雑誌『科学技術コミュニケーション』合評会のご案内(2月21日)

第5回目となる「JJSCを読む会」(雑誌『科学技術コミュニケーション』の合評会)を下記の通り開催します。今回は同誌第18号の小特集「シンポジウム「研究成果をなぜ発表しどのように伝えるのか〜科学と社会のより良い関係をめざす〜」の中から5本をとりあげ…

ファシリテーションとしての入試監督業務

大学に勤めていると、この季節、入学試験の監督業務が回ってくる。私の場合、ここ数年、大学入試センター試験にはほぼ毎年かりだされ、監督業務を担当している。入試監督のしごとは、その名から想像される以上に幅広い。受験生がカンニングしないように見張…

3カ月間、父に家庭教師をしてもらって教わったこと

ひとりで少し集中したい時に立ち寄るファミレスが近所にある。今朝、ひと月ぶりくらいにその店に行き、コーヒーを飲みながら急ぎの仕事をしていると、すぐ隣の席に、たぶんまだ小学校に上がる前の女の子とそのお母さんが座った。10分もたたないうちに、お母…

“本場”デンマークでコンセンサス会議が使われなくなった理由

先々週の週末、東工大で「ミニ・パブリックス研究フォーラム」というシンポジウムが開かれ、私も参加してきました。「ミニ・パブリックス」とは、無作為抽出などの方法で社会全体の縮図となる十数人から数百人規模の人を一般から集めて、あらかじめ決まった…

科学技術への市民参加 いま改めて何が課題か

滋賀大学の加納圭さんたちが進めてきた科学技術への市民参画に関するプロジェクト(PESTI)が当初の研究開発期間を終え、新しいフェーズに入る*1のを機に、先月大阪で開かれたシンポジウムで基調講演をさせていただいた。上記のテーマを20分でという依頼だっ…

JJSCを読む会、次回は来年2月21日(日)に

雑誌『科学技術コミュニケーション』の合評会(JJSCを読む会)を有志で不定期に開いていますが、次回は来年2月21日(日)に行うことにしました。今月発行予定の第18号に掲載される複数の論考を対象に、それぞれ評者が報告し討論します。詳細は、年明けにこの…

大学院入試(二次募集)の募集要項の配布が始まりました

大学院理学院の平成28年度入試(2016年4月入学)二次募集が今年も行われることになり、募集要項の配布が始まりました。出願や入試の日程を始めとして、詳細は理学院のウェブサイトをご覧ください。このサイトから、募集要項のPDFをダウンロードすることがで…

雑誌『科学技術コミュニケーション』の合評会のご案内

一昨年から、雑誌『科学技術コミュニケーション』の合評会(JJSCを読む会)を有志で不定期に開いていますが、第16号・第17号を対象とした合評会を、10月18日に北海道大学で開催します。今回は、この2号から計8本の論考をとりあげ、それぞれ約30分(報告15分…

大学院入試の募集要項配布が始まりました

理学院入試の募集要項の配布が始まりました。配布は理学院の窓口及び郵送で行っています。また下記の所からダウンロードも可能です。日本語版募集要項 http://www.sci.hokudai.ac.jp/graduate/entrance/ 英語版募集要項 http://www.sci.hokudai.ac.jp/englis…

大学院 科学コミュニケーション講座の入試説明会

2016年度(平成28年度)大学院入試に向けた科学コミュニケーション講座の説明会を、下記の通り開きます。講座の教員が出席し、講座の概要や各研究室の教育・研究内容を紹介するほか、出願に際しての質問なども受け付けます。大学院受験を検討されている方は…

ブックレット『市民の日本語へ』をひつじ書房から出版しました

市民の日本語へ―対話のためのコミュニケーションモデルを作る作者: 村田和代,松本功,深尾昌峰,三上直之,重信幸彦出版社/メーカー: ひつじ書房発売日: 2015/04/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る社会言語学やNPO論、民俗…

メンバーのページを更新しました

新年度になり、メンバーのページ を更新しました。3月に大学院修士課程の吉田大輝さんが修了しました。修士2年の1年間は、道職員としての勤務も始まり、多忙の中、時間をやりくりしながら修士論文の作成に取り組みました(修論テーマは「刑事裁判における科…

JSTサイエンスチャンネルにインタビュー掲載

[:W300:right] 2012年からこの春まで、非常勤のフェローとしてJST科学コミュニケーションセンター(CSC)(毛利衛センター長)の調査研究業務に参画させていただきました。大阪大学の八木絵香さんらと共同で「科学技術をめぐる参加型の議論の場を不断に創出…

今後の出版の予定

2012年の実践をもとに、その後、分析・考察を進めてきた研究が、この春ようやく2本続けて出版の運びになります。一つは、2012年9月の「生物多様性に関する世界市民会議(World Wide Views)」(日本科学未来館主催)の参与観察をもとにした論文です。フィン…

雑誌『科学技術コミュニケーション』(JJSC)を読む会のご案内

昨年から有志の教員や大学院生などで、「JJSCを読む会」と題して、雑誌『科学技術コミュニケーション』の最新号の合評会を開くようにしています。雑誌の論考を題材にして、科学技術コミュニケーション分野の研究や実践についての議論する場をつくれれば、と…

大学院 科学コミュニケーション講座の入試説明会【日程確定】

※以前、このウェブサイトでもご案内し、都合により一度延期となりましたが、改めて日程が確定しました。ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。2015年度(平成27年度)大学院入試に向けた科学コミュニケーション講座の説明会を、下記の通り開きます。講…