mikami lab.@名古屋大学 大学院環境学研究科 環境政策論講座

名古屋大学大学院環境学研究科 環境政策論講座の三上直之のサイトです。2023年10月に北海道大学から現所属に異動しました。

【NC日記】第15週:2022年9月5日-9月11日

9月5日(月)

1:40頃、目が覚める。日本では月曜日の午前中。その後、科研費書類の提出が順調に進んでいるかが気になり、事務局の担当者に確認のメールを送る。確か今日の日本時間の16:00が、大学から学振への提出期限だったはず。すぐに返信があり、本日大学から学振に提出されることになっているとのこと。それを聞いて安心する。少し仕事をして、また就寝。

7:40頃、起床。36.8℃。起きて仕事。オックスフォード会議の主催者である、グラハム・スミスさんらには、コロナに感染したことを先週のうちに伝えたあったが、最終的に欠席することにした旨を連絡した。残念だが仕方がない。グラハムさんから「自分の経験からも、休息が一番大事」との思いやり深い返信が届く。よく休んで早く回復しよう。研究はそれからだ。

11:05 36.9℃。午後は経費精算や家計簿など、お金関係の雑用をして過ごす。21:00過ぎに就寝。

9月6日(火)

4:40起床。36.5℃。ここまでしっかり熱が下がったのは初めてのような気がする。ただ、昨夜からのどの炎症が復活しているような感じがあり、引き続き要注意。6:00から1時間半ほど、脱炭素化技術ELSIプロジェクトのテクノロジーアセスメントの研究会。電気自動車のELSIについて、松浦さんの情報提供をもとに意見交換。起きて仕事はするものの、やはり非常に疲れやすく、仕事をしては横になる、また起きて仕事をしてすぐに横になる、というのを繰り返す。雑用を片付けつつ、EVについての本などを読みながらゴロゴロして過ごす。

午前中に3度目となる検査をしてみたが、まだやはり明確に陽性だった。

パンデミックの最中に首相官邸でパーティーを行った件などの不祥事がもとで、7月に保守党党首を辞任していたボリス・ジョンソン氏の後任首相に、リズ・トラス氏が決まった。

9月7日(水)

引き続き自宅で療養。毎週水曜日の定例ミーティングはお休みにしてもらった。7:45の検温は36.9℃。

明日はまた国会図書館のオンライン研究会(第5回)がある。今度は自分自身が、担当の章(リスクコミュニケーションの基礎)について報告しなければならない。休み休みその準備を進める。司会については、一昨日、八木さんから代わってくださるというお申し出があった。ありがたい助け舟。お言葉に甘えてお願いすることにした。午後いちで(日本の時間では19:00過ぎになってしまった)、打ち合わせに代えて進行についてのメールを八木さんに送った。

18:30は36.6℃。熱は順調に下がってきている感じがある。

9月8日(木)

3:15 36.4℃。熱はだいぶ下がったみたい。報告準備を続ける。

7:00からオンラインで国会図書館の研究会。いつもは研究室に行っていたが、今日は宿舎から。私と標葉さん、国立衛生研究所の吉松さん(田中幹人さんが共著)の3人が、それぞれ「リスクコミュニケーションの基礎」「科学技術ガバナンスとリスクコミュニケーション」「リスクコミュニケーションとメディア」について報告。八木さんに司会をしていただいて、どうにか無事に終わった。自分の報告についても、まだまだの内容だったが、書きぶりや盛り込むべき要素などについて貴重な指摘を色々と頂けた。

この研究会、当初は報告者と国会図書館の担当の方、数人が参加してこじんまりと(半ば義務的に)やることになるだろうと思っていたが、蓋を開けてみると、毎回、20人ぐらいの出席者があり議論も大変活発。予想外の盛況ぶりに編者としてはほっと一安心。全6回の研究会も、あと1回を残すのみ。ここまでスムーズに乗り切れているのは、共著者や国会図書館のスタッフの方々のご尽力と、諸々の調整を一手に引き受けてくれているKrさんのおかげ。

研究会の後、2日ぶりに4回目の検査。Tのラインがだいぶ薄くなった。が、まだ依然として陽性。

12:23 36.7℃。午後は、ベッドでゴロゴロしながら、コロナにかからなければ現地で出席しているはずだった、オックスフォード大学での気候市民会議に関する研究会をオンラインで傍聴。聞き取りにくいところが多いのと、体調が万全ではないので、話についていくのがつらい。

夕方近くに、エリザベス女王が危篤というニュースが流れてくる。BBC Radio4NHKの第1放送みたいなチャンネル)をつけていると、ニュース速報が入り

英王室は8日夕、エリザベス女王が滞在中のスコットランド・バルモラル城で亡くなったと発表しました。96歳でした」

とのこと。死去を受けてチャールズ皇太子が国王(チャールズ3世)となった。首相の交代の次は、女王が逝去とは。自分がイギリスに来た直後に在位、70年のお祝いをしたばかりだったのに。

これを受けて、明日の研究会はプログラムが変わったり、部分的に中止になったりするのかな、などと思ったりするが、オンラインなので周りに聞くこともできず。昨日は研究会の報告準備で寝不足だったので、20:00頃就寝。

9月9日(金)

6時まで熟睡した。研究会をオンライン傍聴する前に8:48に検温。36.7℃。まだ少し高い感じ。昨日と同じように、宿舎でゴロゴロしながら気候市民会議の研究会をZoomで聴く。エリザベス女王が亡くなったことについては、少なくともオンラインで聴いている自分にわかるような形での明確な言及はなかった。プログラムにも特段の変更はなく進行した。このあたり、いかにもイギリスらしいと思う。もちろん、個人や集団によってかなり反応が異なるのだと思うけれど。メディア、といっても自分がアクセスしているのはBBCラジオと宿舎の食堂で見られる地上波のテレビ数チャンネル、それにガーディアンの電子版ぐらいだけれど、これらはいずれも女王の逝去と、チャールズ新国王の即位のニュース一色である。

研究会では、日本語にも翻訳されて話題になった『グッド・アンセスター』(松本紹圭訳、あすなろ書房)の著者、ローマン・クルツナリック氏の報告もあった。この本、自分はまだ読んでいなかったのだが、フューチャー・デザインやミニ・パブリックスのことにも触れられていることを知った。早速、手に入れて読もう。講演中でも、フューチャーデザインのことを日本におけるユニークな実践・研究として紹介していた。この報告を聞けたのは、大きな収穫であった。

9月10日(土)

昼頃に、通算5回目の検査をし、ようやく陰性を確認。ショッピングモールに出かけてみると、至るところにエリザベス女王の肖像が掲げられて、弔意を示すメッセージが出されていた。

エリザベス女王が亡くなった直後のショッピングセンターの様子

9月11日(日)

朝9時から、オンラインでミーティング。10月にイギリスに訪ねてきてくれるMさん、Tさんと、スタディツアーについての打ち合わせ。

陰性になって、体調もだいぶ戻ってきたので、午後は外出することに。7月下旬に時間が足らずに行けていなかった、ニューカッスル市内のWallsendにある「ハドリアヌスの長城」の遺跡を見に行く。7月に見た他の遺跡と同様に、要塞が発掘されたり、復元されたりしていた。Wallsendという地名が付いているように、ここが長城の終点だったというわけだ。

メトロのWallsend駅

Wallsend駅内の案内表示は英語とラテン語の2言語表記になっている