mikami lab.@名古屋大学 大学院環境学研究科 環境政策論講座

名古屋大学大学院環境学研究科 環境政策論講座の三上直之のサイトです。2023年10月に北海道大学から現所属に異動しました。

環境問題

「順応科研」のウェブサイトがオープン

北海道大学大学院文学研究科の宮内泰介教授が代表を務める、順応的ガバナンス(adaptive governance)に関する研究会に2012年から参加していますが、この研究会で今年度から4年間の予定で、科研費の新しいプロジェクト(基盤研究(A)「不確実性と多元的価値の…

フィールドワークに映像を使いたい

私の現在の研究テーマの一つに、自然環境の保全・再生・利用に関する協働のしくみ(環境ガバナンス)を、地域におけるフィールドワークの中から考える、というのがある(詳しくは研究内容のページをご覧ください)。自分の中の大まかな系統で言うと、大学院…

仕掛人の戦略から考えるWWViewsとのつきあい方(2016年2月23日、国立環境研究所での講演)

(この講演の経緯については、このブログ内の別の記事に書きましたので、ご参照ください。)本日はこの大変貴重な機会にお招きいただき、ありがとうございました。今朝は6時半頃に自宅を出て、新千歳空港で8:30発の飛行機に乗り込んだのですが、突然の大雪に…

仕掛人の戦略から考えるWWViewsとのつきあい方

北海道出身の宇宙飛行士である毛利衛さんの「部下」として働く、という貴重な経験を、かつて3年間ほどさせていただいたことがあります。科学技術振興機構(JST)の科学コミュニケーションセンターにフェロー(要するに非常勤の研究員)として所属していたと…

志摩市民1500人に「海とまちづくりに関する調査」を行います

昨年春から4年間の計画で、立命館アジア太平洋大学の山下研究室との共同研究「干潟再生事業における住民認識に根ざした新・環境コミュニケーションモデルの構築」*1を行っています。今年度は、沿岸で遊休地となっている農地などを海に戻す干潟再生の事業が5…

今後の出版の予定

2012年の実践をもとに、その後、分析・考察を進めてきた研究が、この春ようやく2本続けて出版の運びになります。一つは、2012年9月の「生物多様性に関する世界市民会議(World Wide Views)」(日本科学未来館主催)の参与観察をもとにした論文です。フィン…

科学技術社会論学会シンポの録画映像

少し前の話になりますが、9月27日に札幌で開かれたシンポジウム「地球温暖化問題と科学コミュニケーション」(主催:科学技術社会論学会・北海道大学CoSTEP)に登壇しました。その時の録画映像が、下記のサイトで公開されています。 北海道大学CoSTEP「地球…

世界市民会議(WWViews)関係の研究を論文として発表

先日発行された『科学技術コミュニケーション』13号に、下記の論文が掲載されました。昨年9月に開催された「生物多様性に関する世界市民会議(WWViews)」=写真=を対象として、修士課程の郡伸子さんが、日本科学未来館のチームと共同で、阪大CSCDの研究者…

院内集会 エネルギー・環境「国民的議論」の意味

「eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)」からのお誘いで、来週水曜日(2/20)に衆院第二議員会館で開かれる集まりに出席することになりました。会合のテーマは原発・エネルギー政策をめぐる「国民的議論」で、私は、昨年夏のDPや、その他市…

川崎DPふりかえりシンポジウム「対話で拓くエネルギー・環境問題」

原発への依存から脱却し、新たなエネルギー戦略をつくるための「国民的議論」の一環として、今年8月に川崎市民を対象とした「エネルギー・環境戦略 市民討議」(実行委員長:柳下正治・上智大学大学院教授)というイベントが行われました。討論型世論調査(D…

エネルギー選択の「国民的議論」をサポートする活動に取り組んでいます

しばらく更新せず、ご無沙汰をしました。この夏 政府は、2030年時点での原発比率など、将来のこの国のエネルギー・環境戦略をめぐる三つのシナリオを国民に提示し、議論を求めています。政府の主催で討論型世論調査や意見聴取会が行われ、民間でも各種の討論…

環境三学会が「エネルギー政策の大転換」でシンポジウム

東京電力福島第一原発の事故を受けて、現在、喫緊の課題となっているエネルギー・環境政策の抜本的な立て直しについて、環境政策研究の視点から議論する公開シンポジウムを、7月1日に大阪で開催します。問題の真の所在と検討すべき選択肢を明らかにするとと…

『北大の研究者たち〜7人の言葉』で紹介されました

北大の研究者たち?7人の言葉? (HS/エイチエス)作者: 大熊 一精出版社/メーカー: 理論社発売日: 2012/04/12メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 43回この商品を含むブログ (1件) を見る北海道大学の40歳前後の研究者7人にインタビューした本。数学や…

『科学技術コミュニケーション』第10号

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。編集をお預かりしている『科学技術コミュニケーション』第10号を、昨年末にオンラインで発行しました。こちらからご覧ください。本研究室関係では、CoSTEP研修科の岡崎朱実さんが、研究課題…

『奇跡の海』を書評(『科学』3月号)

奇跡の海―瀬戸内海・上関の生物多様性―作者: 安渓遊地,佐藤正典,飯田知彦,山下博由,粕谷俊雄,加藤真,金井塚務,小泉武栄,日本生態学会上関要望書アフターケア委員会出版社/メーカー: 南方新社発売日: 2010/09/22メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1…

「共同事実確認」に関する国際WSで話題提供します

直前のお知らせになってしまいましたが、来週火曜日(2月15日)に都内で開かれる、下記の国際ワークショップで話題提供します。定員(100名)に達しましたので事前受付は終了したそうです。が、立見かつ同時通訳サービスなしでもよければ、当日直接会場にい…

『よくわかる 環境社会学』重版

ミネルヴァ書房が出版している「よくわかる〜」教科書シリーズの1冊として、『よくわかる環境社会学』というのがあります。三上も一項目を執筆させていただいたのですが、この教科書の第2刷が先日出ました。環境社会学の基本的な考え方や、環境問題の見方に…

気候変動問題を考える〜市民の声は届くのか〜

昨年9月に開かれた「地球温暖化に関する世界市民会議」(World Wide Views)の総括シンポジウムが,東京で行われます。三上も,パネルディスカッションの司会として参加します。 以下,実行委員会のウェブサイト(http://wwv-japan.net/news/100306_symposiu…

WWViewsのリポートを書きました

北海道大学生活協同組合が発行している教職員・大学院生向けの機関誌に、9月のWorld Wide Viewsについてのレポートを掲載していただきました。 この会議の概要や、民主主義の実験としての意義を、短くまとめてみました。「地球規模で民主主義の実験〜温暖化…

対話のためのコミュニケーション手法

本日、全国地球温暖化防止活動推進センターの職員研修で、「科学と市民の対話のためのコミュニケーション手法」と題して、講義と演習を担当してきました。各都道府県の地球温暖化防止活動推進センターで活動する約30人のスタッフの方を対象とした、約3時間半…

WWviewsの報告書作成のためのワークショップ

[:W200] デンマークのコペンハーゲンに来ています。先月のWorld Wide Viewsの世界各国での開催結果をもとに、Policy Reportを起草するためのワークショップに参加しています。10月8日、9日の2日間、デンマーク科学技術委員会(Danish Board of Technology)…

温暖化 世界市民会議(WWViews)の結果

実行委員として企画・運営に参加していた、地球温暖化問題に関する世界市民会議(World Wide Views in JAPAN)が、9月26日、京都市左京区の「みやこめっせ」で開かれました。[:W300]WWViewsは、地球温暖化をテーマに、世界38カ国・44の会場で、約100人ずつの…