聞く力・話す力のトレーニング(一般教育演習)
2009年度2学期の一般教育演習で、10月1日から下記のような授業を始めました。北海道大学の各学部に通う、主に1年生対象の小人数の授業です。
履修を希望される方は、10月7日(水)までに、Webを通じて所定の手続き(抽選申請)をしてください。
一般教育演習(フレッシュマンセミナー)「聞く力・話す力のトレーニング」
担当教員(所属)
三上 直之 [Naoyuki MIKAMI] (高等教育機能開発総合センター)
キーワード
コミュニケーション、聞く力、話す力、インタビュー、スピーチ、メモ、要約、話し合い
授業の目標
教室での講義や演習、課外活動の打ち合わせ、アルバイト先での会議……大学生活は聞いたり話したりの連続です。話を聞いたり、人前で話したり、グループで討論したりといった口頭でのコミュニケーションが効果的にできるかどうかが、大学生活の充実度を左右すると言っても過言ではありません。
あなたは本当に人の話をきちんと聞けていますか。あなたの話は相手にうまく伝わっているでしょうか。
この授業では、大学生にふさわしい口頭コミュニケーションの技術を、いくつかの要素に分けて順を追ってトレーニングします。それによって、自信を持って聞いたり話したりできる力を身につけ、言葉と身体を駆使して他者と積極的にかかわる能力を高めます。
到達目標
- 【聞く力】傾聴や批判的な聞き方など、目的・場面に応じたさまざまな聞き方を工夫し、人の話を効果的に聞くことができる。
- 【話す力】目的・場面を意識して短いスピーチを準備し、適度な緊張感をもって行うことができる。
- 【要約する力】メモを取りながら人の話を聞いたり映像資料を見たりして、その内容を口頭や文章で簡潔に再現できる。
- 【文献を活用する力】インタビューやスピーチなど、聞くこと・話すことの準備のために、図書や雑誌、新聞、インターネット資料などの文献を活用できる。
- 【話し合う力】問題解決のために少人数のグループでアイデアを出し合い、議論を深め、メンバーの個性を生かした提案をまとめることができる。
- 【身体を駆使する力】視線や相づち、間合いなどの非言語的要素が、コミュニケーションに大きな影響を持つことを意識し、そうした要素を駆使して他者と積極的にかかわる姿勢を身につける。
- 【トレーニングを続ける力】以上のような「聞く力・話す力」の重要性に気づき、その能力を自ら継続的・意識的に高めていくことができる。
授業計画
履修者同士が、さまざまなスタイルで聞いたり話したりの活動を行うことで、聞く力・話す力をトレーニングするのが、授業の基本的内容である。授業への遅刻・欠席は原則として認めない。
全体の流れは以下の通りだが、この他に、各回の初めや終わりなどに、聞く力・話す力を鍛えるゲームにも取り組む。
- 授業への導入:なぜ、どのように、聞く力・話す力を鍛えるのか
- 話の切り口の見つけ方
- 相互インタビュー(1)
- 相互インタビュー(2)
- メモと要約
- 3分間スピーチ(1)
- 3分間スピーチ(2)
- 文献の活用(図書館情報入門)
- インタビューの企画・準備
- 話し合いの技術(1)
- 話し合いの技術(2)
- インタビューの実施(経過報告)
- 発表会(1)
- 発表会(2)
- まとめ
準備学習(予習・復習)等の内容と分量
授業中の活動内容(インタビュー、スピーチ、グループ討論など)に応じて、事前に授業時間に見合った準備が必要。とくに後半は、各自、自分の身近にいる人物を一人選んで授業時間外にインタビューをし、その内容を文章(レポート)にまとめて提出するとともに、授業中に発表する予定である。
成績評価の基準と方法
授業への参加状況(40%)、授業での発表内容(30%)、レポート(30%)によって評価する。