聞く力・話す力のトレーニング(一般教育演習)がスタート
しばらくご無沙汰しました。今日の札幌は最高気温が24.6度で、一瞬、夏に逆戻りしたようでしたが、大学では先週から冬学期の授業が始まっています。
私も今日、全学教育の担当授業が始まりました。例年担当している、学部1年生向けの一般教育演習「聞く力・話す力のトレーニング」です。
23人定員のところ約70人が参加。抽選で受講者が決まります(希望者多数につき、皆さんのご希望に添えずすみません)。来週水曜日から本格的に演習が始まります。
一般教育演習(フレッシュマンセミナー)「聞く力・話す力のトレーニング」(論文指導)
年度・学期
2013年度2学期(2013年10月〜2014年1月)
担当教員(所属)
三上直之 [Naoyuki MIKAMI](高等教育推進機構)
キーワード
コミュニケーション、聞く力、話す力、傾聴、インタビュー、スピーチ、身体、論文指導、レポートの書き方
授業の目標
教室での講義や演習、課外活動の打ち合わせ、アルバイト先での会議……大学生活は聞いたり話したりの連続です。話を聞いたり、人前で話したり、グループで討論したりといった口頭でのコミュニケーションが効果的にできるかどうかが、大学生活の充実度を左右すると言っても過言ではありません。
あなたは人の話を本当にきちんと聞けていますか。あなたの話は相手にうまく伝わっているでしょうか。
この授業では、大学生にふさわしい口頭コミュニケーションの技術を、いくつかの要素に分けて順を追ってトレーニングします。それによって、自信を持って聞いたり話したりできる力を身につけ、他者と積極的にかかわる能力を高めます。
到達目標
- 【聞く力】傾聴や批判的な聞き方など、目的・場面に応じたさまざまな聞き方を工夫し、人の話を効果的に聞くことができる。
- 【話す力】目的・場面を意識して短いスピーチを準備し、適度な緊張感をもって行うことができる。
- 【文献を活用する力】インタビューやスピーチなど、聞くこと・話すことの準備のために、図書や雑誌、新聞、インターネット資料などの文献を活用できる。
- 【身体を駆使する力】視線や相づち、間合いなどの非言語的要素が、コミュニケーションに大きな影響を持つことを意識し、そうした要素を駆使して他者と積極的にかかわる姿勢を身につける。
授業計画
履修者自身が、さまざまなスタイルで聞いたり話したりの活動を行うことにより、聞く力と話す力を総合的にトレーニングするのが、授業の基本的内容である。
全体の流れは以下の通りである。
- 授業への導入:なぜ、どのように、聞く力・話す力を鍛えるのか
- 相互インタビュー(1)
- 相互インタビュー(2)
- 文献の活用方法(図書館情報入門)
- インタビューの企画・準備
- 論文指導(レポートの書き方入門)
- 質問とコメントの技術
- スピーチ(1)
- スピーチ(2)
- スピーチ(3)
- インタビューの経過報告
- 発表準備
- 発表会(1)
- 発表会(2)
- まとめ
準備学習(予習・復習)等の内容と分量
授業中の活動内容(インタビュー、スピーチ、発表など)に応じて、事前に授業時間に見合った準備が必要。とくに後半では、各自、自分の身近にいる人物を一人選んで授業時間外にインタビューをし、その内容を文章(レポート)にまとめて提出するとともに、授業中に発表する予定である。
成績評価の基準と方法
授業への参加状況、授業での発表内容、レポートによって総合的に評価する。