公開講座「地域と大学との連携による遠隔生涯学習の方法」を開きました
生涯学習計画研究部門では、公開講座「地域と大学との連携による遠隔生涯学習の方法」を6月14日午後、情報教育館で開きました。インターネットで遠隔地と結んで公開講座を行う方法を学ぶ講座で、今年度初めての企画です。自治体や大学、生涯学習関係機関の担当者など十数名にご参加いただきました。
当研究部門では2007年から、学習機会の地域格差をなくすための取り組みとして、西興部村と協力し、北海道大学公開講座(全学企画)をインターネット中継で提供しています。今回は、西興部村との遠隔講座の取り組みで蓄積されたノウハウ自体を、一つの公開講座として提供しました。
講座では、(株)スカイグローブ代表の中西靖男さんが、スカイプによる遠隔公開講座の実施方法を解説。中西さんは当研究部門が西興部村と協力して行ってきた遠隔公開講座の技術担当者で、実際に使用しているのと同じシステムを使い、教室内で中継の実演を行いました。
西興部村教育委員会の菊川博幸さんにも、中継を受ける側の準備や進行の様子、村内での反響や課題について報告していただきました。
また、関連する話題として、CoSTEP特任准教授の石村源生さんが、CoSTEPの実習で取り組んでいる千歳市との連携を例に挙げながら、大学の生涯学習コンテンツの効果的な活用方法について話しました(石村さんの講義資料)。
参加者からは、遠隔公開講座実施の詳しい方法や、大学と連携してサイエンスカフェを開催する可能性などについて、熱心に質問を頂きました。
当研究部門では、今回の講座に参加いただいた自治体や関係機関との間で、今後さまざまな形で遠隔生涯学習を試みていきたいと考えています。スカイプを用いた北海道大学公開講座(全学企画)の中継は、当面無料で実施する予定です。参加の希望や問い合わせは、電話:011-706-6069、E-mail: syogai@high.hokudai.ac.jp(生涯学習計画研究部門)まで。