mikami lab.@北海道大学 科学技術コミュニケーション研究室

北海道大学で科学技術コミュニケーション・科学技術社会論を担当している三上直之のサイトです

シリーズ進学案内(6)CoSTEPでも並行して学ぶ、という選択肢


北海道大学には、科学コミュニケーション講座のほかにも、科学技術コミュニケーションを専門に学べるCoSTEPというユニークな教育プログラムがあります。

CoSTEP(コーステップ=科学技術コミュニケーター養成プログラム)は、企業やNPO、官庁、学校、大学・研究機関など社会のさまざまな場で、科学技術に関するコミュニケーションを支援し促進できる人材を育てる、コミュニケーションの学校です。修士課程レベルの1年間のプログラムで、科学技術コミュニケーションの実践的な知識、スキルが体系的に学べます。

大学院の修士・博士後期の課程からは独立したプログラムで、大学院入試とは別に選考も別にありますが、北大の各研究科・学院の大学院生も多数在籍しています。

当研究室に所属して大学院で学びながら、同時にCoSTEPを履修することもできます。というよりも、当研究室では、所属の大学院生にCoSTEPでも並行して学ぶことを積極的に勧めています*1

CoSTEPでは、教室での講義ばかりでなく、サイエンスカフェなどのイベントや広報誌、映像・音声作品の制作といったコミュニケーションの実践活動を行いながら、科学技術コミュニケーションの実践スキルを高める授業も用意されており、大学院での授業や研究と並行して学ぶことで、相乗効果を得ることができると考えるからです。

これは、別の記事でも紹介した先日のCoSTEPの修了式の記念写真ですが、今年は当研究室の大学院生からは、修士2年の郡さん(写真左から二人目)がCoSTEP修了者向けの研修科というコースを、修士1年の遠藤君(同右)がCoSTEPの本科コースをそれぞれ受講し、修了しました。

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CoSTEPについて調べていて当研究室のサイトにたどり着いた、という方もいらっしゃることでしょう。その中には、ちょうど大学院の進学先も探していた、という方もいらっしゃると思います。

CoSTEPは、大学卒業レベルの教育・職務経験をお持ちの方であれば、どなたでも応募できますので、北大の大学院に在学している方でしたら、基本的にどの研究科・学院からでもCoSTEPへの応募資格があります。ただ、北大の大学院への進学を考えていて、この機会に科学技術コミュニケーションについて専門的に、深く学んでみたいと考えている方には、大学院の方では科学コミュニケーション講座、とくに当研究室を進学先として検討することをおすすめします。当研究室では、大学院生にCoSTEPを履修することを推奨していますから、研究室での活動とCoSTEPとの両立もスムーズです。北大の大学院への進学を考えるなら、当研究室は学内でも最もCoSTEPと相性の良い研究室の一つだと思います。

当研究室の杉山滋郎教授はCoSTEP代表ですし、私自身、CoSTEPが発足した2005年から3年間、CoSTEP専従の教員として務めました。現在も学内協力教員という形で、一部の講義や修了生向けのプログラム(研修科)などを担当しています。

CoSTEPには、北大の各分野の大学院生はもちろん、さまざまな職業の社会人の方など、多様な受講生が集まります。修了生はこの8年間で約500人にのぼりますが、修了年次を越えて、修了生の間でも活発に交流し、活躍の幅を広げている方が多いです。この多彩な仲間と知り合い、ともに学べることも、間違いなく魅力の一つです。ウェブサイトで紹介されている過去の修了生の体験記を見ると、いかにバラエティに富んだ人たちが集まる場所であるかが、よく分かります。

CoSTEPでは例年、4月初旬から受講生を募集して選考を行い、5月に授業を開始します。例えば来年4月から北大の大学院に進学する場合、4月に大学院に入学してからCoSTEPに申し込み、選考にパスすれば5月から受講がスタートする、という流れになります(もちろん大学院2年目以降に受講することも可能です)。

今、ちょうど今年の受講生募集がまもなく始まるところで、募集要項などがウェブサイトに出ています。この記事を読んで初めて興味を持たれた方は、ぜひチェックしてみてください。

*1:CoSTEPを受講するには、大学院の入試とは別に選考を受けてパスする必要があります。CoSTEPを受講せず、大学院のプログラムのみ履修することも、もちろん可能です。