当研究室では、昨年度から2013年春までの3年間の計画で、「科学技術への市民参加に「討論型世論調査」の手法を活かす可能性に関する研究」(科学研究費補助金基盤研究(B)、課題番号:22300301)に取り組んでいます。
この研究の中心となる大規模社会実験を、今週スタートさせました。
BSE(いわゆる狂牛病)の全頭検査問題をテーマとして、世論調査と討論イベントを組み合わせた討論型世論調査の手法が、科学技術コミュニケーション、科学技術への市民参加にどこまで活用できるかを探ります。
札幌市のご協力をいただき、無作為抽出した満20歳以上の市民3000人の方に、一昨日、アンケート用紙をお送りしました。再来週には回答を締め切り、回収作業を行います。
アンケート対象者の皆様には、同時に討論イベントへのお誘いもしています。希望された方の中から、年代や性別、職業などのバランスを考慮して150人の方を選び、11月5日に北海道大学に集まっていただき、1日かけてこのBSE問題、食の安全・安心の問題について討論していただきます。終了後に、もう一度、同じアンケートに答えていただき、討論や情報提供の結果、どのように意見が変容するかを見よう、というものです。
社会実験の結果は、これからの政策づくりへの市民参加の参考とするため、今年度中をめどに報告書などにまとめて公表し、北海道や札幌市にも情報提供します。
札幌市内にお住まいの方で、昨日からこの週末にかけて、北海道大学の名前が入ったうす緑色の大きな封筒がご自宅に届いた方がいらっしゃいましたら、ぜひご協力をお願いいたします。
この社会実験について、詳しいことは、下記のサイトをご覧ください。
http://forum.hucc.hokudai.ac.jp/dp/
http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/costep/news/article/137/