mikami lab.@北海道大学 科学技術コミュニケーション研究室

北海道大学で科学技術コミュニケーション・科学技術社会論を担当している三上直之のサイトです

シリーズ進学案内(7)修了後の進路について

大学院進学を考えるうえで最大の関心事の一つは、修了後の進路のことだと思います。当研究室では、三上が担当教員に加わってから受け持った最初の学生がこの春、修士課程を修了し、民間企業に就職したところです(写真は今年の3月の卒業式の様子です)。

理学院全体で見ると、平成19年度から23年度に修士課程を修了した168人のうち、博士課程に進学したのが49人(約29%)、民間企業への就職が86人(約51%)、官公庁や独立行政法人への就職が11人(約7%)、中学・高校教員が8人(約5%)などとなっています。博士課程進学者が3割、民間企業への就職が5割で、これらで全体の8割を占めます。

博士課程修了者(平成20〜23年度)の方は理学院全体で30人ですが、約半数近い13人が大学・研究機関に、7人が民間企業・官公庁などに就職しています。残る10人は研究生・その他、となっています。

このように理学院修了者には、博士課程に進学して研究の道を究めるのはもちろんのこと、民間企業や官公庁への就職も含めて、幅広いキャリアパスが開けています。

修士課程を修了して民間企業に就職した先輩によると、大学院で自ら計画を立て研究を遂行した経験は、仕事の中で大いに役立っているそうです。自然史科学専攻の入学案内パンフレットに掲載された「先輩からのメッセージ」には、印象的なコメントが寄せられています。

  • 大学院では、専門知識を身に付けるだけではなく、計画を立て、実施し、結果を分析して次の課題を見つけるというサイクルを自分でまわすという姿勢が求められるため、この力がまず身に付きました。また、謎を追究する姿勢や、物事をロジカルに考えるスキルも大学院で養うことができました。これらの能力を磨くことのできた大学院での毎日は、私の人生における大きな財産です。(中村朋美さん=2007年修士課程修了)
  • 自然界には様々な現象があるので、それは「何故」なのかを考えることはとても重要でした。このようにして培った「疑問を追究し解決する姿勢」は、現在の仕事にも役立っていると感じます。(宮下昌人さん=2009年修士課程修了)

また、科学コミュニケーション講座を修了し、科学館に勤務している先輩(井上拓己さん=2008年修士課程修了)は、科学コミュニケーション講座には「専門的な学問を追究できる環境と、〔イベントの企画運営などに取り組める〕開かれたチャレンジの機会」があった、と振り返ります。「そんな恵まれた場で得た「オーダーメイドの学び」の経験は、私にとって、自分らしい科学との付き合い方を模索する不可欠な土台となっています」とのことです。

実際に大学院生がどんな学びの日々を送っているのか、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ一度研究室に足を運んでください。研究室所属の大学院生がお話しします。研究室訪問をご希望の方は、まずは連絡先へメールなどでご連絡ください。